2010年に発見された史上初のサイバー兵器とされるマルウェア「Stuxnet」をテーマにした面白いショートムービーがあります。
イランのウラン濃縮遠心分離機をターゲットにした「Stuxnet」は、ゼロデイ脆弱性を悪用してシーメンス製の工業機械などを制御するPLC(Programmable Logic Controller)を誤動作、停止させたとされます。
高度なマルウェア「Stuxnet」の登場は、現在の産業オートメーションや工場プラント、産業ロボットや、電気、水道、交通システムなどのインフラ分野の制御システムについてもサイバー攻撃(サイバーテロ)の対象に成りうることを示しています。
このショートムービー「ZERO-DAY」は、急速に進む自動車や住宅、ロボットを含めたIoT(モノのインターネット)などが進展するスマート社会の脅威を描いています。
制作したのは、米ウィスコンシン州アップルトンに在住のグラフィック・デザイナー Beeple(Mike Winkelmann)さんです。
- www.beeple-crap.com(Website)
ZERO-DAY from beeple on Vimeo.
米国とイスラエルが共同で製作したとされ、極めて巧妙かつ危険度が高く、史上初のサイバー兵器とされるマルウェア「Stuxnet」については、下記の記事に詳しく掲載されています。
- Stuxnet code(archive.org)サイバー兵器/マルウェア
- Kaspersky Lab、最初に「Stuxnet」に感染した企業を特定(カスペルスキー・ラボ)
- イランの核施設を破壊したサイバー兵器「Stuxnet」は、実は北朝鮮も狙っていた(西方 望 / THE ZERO/ONE)