海洋プラスチック汚染と廃棄物の予測(The Ocean Cleanup)

The Ocean Cleanupの世界初の海洋浄化システム「SYSTEM 001」は、初めての海洋浄化技術から多くを学ぶために計画されました。2018年9月8日にサンフランシスコから出港してから約4ヶ月間、太平洋ゴミベルト(Great Pacific Garbage Patch)の環境で「SYSTEM 001」を試験運用して、その動作について理解を深めることができたようです。さらに、この「SYSTEM 001」の設計を強化するために膨大な量のデータを集めました。「SYSTEM 001」は太平洋ゴミベルトを離れますが、これから数カ月のうちに改良された設計でパッチに戻る予定です。経過については記事と動画をご覧ください。

海洋プラスチック汚染問題の理解は、プラスチックがどこから来ているのか、どこに蓄積しているのか、そして長期的にはどうなるのかを理解することを意味しています。

The Ocean Cleanupの海洋学者ローラン・レブルトン(Laurent Lebreton)氏はアンソニー・アンドラディ(Anthony Andrady)氏と共同で、ネイチャー誌に「世界的なプラスチック廃棄物の発生と処分の将来のシナリオ」と題した記事を書いています。

先進国では住民一人あたりの排出量が高く、中国やインドなどの人口密集国では総排出量が高くなっています。そして、アフリカ・アジアの発展途上国では、不適切な廃棄物管理によって、大量のプラスチック廃棄物を環境に漏洩させる結果となっています。

A visual showing where plastic waste leaks into the environment / Laurent Lebreton

プラスチック廃棄物の発生と処分の将来のシナリオでは、人口密度やGDPなどの社会経済的指標を使用して廃棄物の発生を予測しています。3つのシナリオ(A,B,C)でプラスチックの生成と処分を評価しています。

最初のシナリオ(A)は、廃棄物管理について現在の基準を維持した場合では、消費者のプラスチック需要が経済や人口とともに増加し2050年に現在の2倍になってしまいます。2番目のシナリオ(B)は、国の経済が成長するにつれて廃棄物管理インフラが時間の経過とともに改善するというケースです。廃棄物管理への投資が人口と消費者の需要の増加を相殺するため、世界の排出量は2020年には減少し始める可能性があります。

2018年現在、27カ国で(一部の)使い捨てプラスチックの使用を禁止する政策が制定されています。デンマークは、使い捨てビニール袋に最初に税金を設定した国で、現在、固形廃棄物に対するプラスチック質量分率が5%未満を報告しています。この3番目のシナリオ(C)では、人口が増えても、世界の排出量は2050年までに3分の1に減少する可能性があると予測しています。

Laurent Lebreton / The Ocean Cleanup

海洋プラスチック除去プロジェクト(The Ocean Cleanup)


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