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「終末論疲れ」を気候変動に立ち向かう行動へと変える方法(TED)

  • TED

気候変動に対処する最大の障害は、あなたの頭の中にあると心理学者で経済学者のペール・エスペン・ストクネス(Per Espen Stoknes)氏は述べています。ストクネスさんは、私たちが地球の終焉について考えないで済む「自己防衛の仕組み」を長年研究しており、私たちを現実否定から呼び戻す地球温暖化についての新しい語り方をみつけようとしています。興味深い分析と講演です(^^)
いままで、5つの心理的障壁(Defences)を研究してきました。人々が気候変動のニュースを聞かされると、下記の拒絶反応が起こります。

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How to transform apocalypse fatigue into action on global warming | Per Espen Stoknes

1. まず「距離(Distance)」を置こうとします。何か遠く離れた宇宙のことのように、北極の氷やホッキョクグマを思い浮かべ、遥か未来のように2100年を思い浮かべます。
2. 次の心理は「運命(Doom)」 気候変動は迫り来る災厄として描かれます。恐怖を感じた後、この話題そのものを避けてしまいたいと考えます。
3. 3つめの自己防衛は 「認知的不協和(Dissonance)」 化石燃料の使用が地球温暖化の一因であり、車や飛行機に乗ること、牛肉を食べることといった私たちの行動が温暖化に加担していると知ると、いわゆる認知的不協和が頭をもたげます。
4. 気候変動の事実を無視したりして現実否定(Denial) したくなります。
5. 最後はアイデンティティ(Identity)です。気候変動科学は、民主主義の保守文化では信じられない傾向にあります。

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How to transform apocalypse fatigue into action on global warming | Per Espen Stoknes

私たちを問題から遠ざけるメカニズム「5D」を観察した後は、それを乗り越える方法を考えましょう。私たちがどのように5つの防御を反転して、より頭に入りやすい気候問題コミュニケーションを実現できるか示します。ここから面白くなりますよ。「5つのS」 という実証に基づく効果的な解決策を見つけました(^^)

ストクネスさんは「世界中の数千人もの気候変動問題を語る人々が、こうした解決策をそれぞれ使い始めています。しかし個々の解決策だけでは気候変動問題を解決できないことは明らかです。法整備や解決策に向けて、より強力なボトムアップの支援が必要なのです。これが人々を巻き込むことが欠かせない理由です。」と述べています。

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