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スイスがベーシックインカム導入可否の国民投票

Landsgemeinde in Glarus vom 3. Mai 2009 / Wikipedia
Landsgemeinde in Glarus vom 3. Mai 2009 / Wikipedia

2月1日、スイスベーシックインカム導入可否を問う国民投票を6月中に実施する最終決定を行ったことが明らかとなりました。

仮にこの国民投票でベーシックインカムの導入が決まった場合には、スイス国民全員に対して、無職、有職を問わず、1カ月2500スイスフラン(約30万円)のベーシックインカムが支給されることになります。
スイス政府は、1人あたり2500スイスフランのベーシックインカム支給に必要な予算は、2080億スイスフラン(約24兆円)が必要と試算しており、1500億スイスフランに関しては税収から、残額に関しては社会保障予算から支出することを予定しているそうです。

導入が決まった場合、国民は働かなくても生活に必要な現金を得ることができるため、働くことを辞めて結果的に税収も減少することになり、ベーシックインカムの支給そのものが困難になる恐れもあります。しかしスイス政府が事前に実施した国民対象のアンケート調査では、ベーシックインカムが導入されて仕事は辞めると答えた人は全体の8%にとどまっており、政府では制度を維持することは可能と考えているそうです。

ただし、今のところ、ベーシックインカムの導入の是非に関しては、やや反対の数が優勢ともなっているそうです。フィンランドのベーシックインカム制度導入の最終決定は、2016年11月までに行われることになる見通しです。
スイスは一人当たりGDPが高く、国際競争力や教育制度も高く評価されています。国民の政治参加に関しては、国民発議(イニシアティヴ)と国民投票(レファレンダム)という、直接民主制の制度が憲法上認められている大きな特徴があります。

ラントヴァッサー橋(世界遺産) / Wikipedia
ラントヴァッサー橋(世界遺産) / Wikipedia

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