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米国防総省が 2019年中国軍事力レポートを公表

5月2日、米国防総省は「2019年中国軍事力レポート」を公表しました。中国人民解放軍(中国軍)は、5軍(陸軍・海軍・空軍・ロケット軍・戦略支援部隊)の軍種がありますが、近年は特に「海軍」と「ロケット軍」の増強、サイバー戦やネットワーク、宇宙(人工衛星)支援を任務とした「戦略支援部隊」の強化が特徴です。中国の「一帯一路」と一体化した海外進出や、技術開発補助金など軍民を一体化させた政策を推めています。

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Missiles of China / CSIS Missile Defense Project(Facebook)

報告書では「中国の軍事費が過去10年間で倍増した」と明記し、少なくとも今後5~10年間は拡大を続けるとしています。軍事力の近代化に関して、中国がサイバー攻撃や外国への直接投資などを通じて「他国の技術を獲得している」と批判。米国の航空技術や対潜水艦戦闘の技術も対象になったとしています。

また、中国海軍は潜水艦隊の増強を優先課題に掲げ、「2020年までに65~70隻体制となる」と予想しています。米海軍の空母打撃群などに対する接近阻止・領域拒否戦略を「ロケット軍」とともに強化し、さらに「台湾海峡の有事」や「北極海に潜水艦を展開」などに対応させると予測しています。

3月1日、米国防総省は「宇宙軍(Space Force)」の創設のための法案を議会に提出したと発表しました。トランプ米大統領は、人工衛星の保護と宇宙空間における脆弱(ぜいじゃく)性の対処に当たる独立した軍が必要だと主張してきました。

宇宙軍は、陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊に続く6番目の軍となります。宇宙軍の新設には議会で審議、承認される必要があります。費用や官僚機構の肥大化、空軍の任務と重なるなど、慎重姿勢を取る議員や国防当局者らは懐疑的な目を向けています。

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