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迎撃システム回避するミサイルシステム(Avangard )配備へ

12月26日、ロシアはプーチン大統領の指示により、極超音速ミサイル・アバンガルド(Avangard)の最終発射試験を実施して成功したと発表しました。試験ではロシア中西部のオレンブルク州から発射し、約6,000km離れたカムチャツカ半島のターゲットに命中させることに成功したとのことです。プーチン大統領は、「想定されるミサイル防衛システムでは迎撃できない」として、試験の成功をロシアの「偉大なる勝利だ」と述べたと伝えられます。この極超音速ミサイル兵器は、核ミサイルにも対応可能なものであることが明らかになっており、2019年にも実戦配備される予定です。

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Putin Unveils Newest Strategic Hypersonic Missile System Avangard / Sputnik

「Avangard」は弾道ミサイルとグライダー型の機体を組み合わせたシステムで、空気抵抗の少ない上空をマッハ5で滑空するとされます。約マッハ20(Avangardはマッハ27)の弾道ミサイルに比べると、速度こそマッハ5程度ですが上空を滑空しつつ衛星システムからの指示によって、巡航ミサイルのように飛行コースを変えることが可能です。このため、相手側のイージス艦などによる監視範囲を迂回しつつ、標的に到達できるとされます。(YouTubeのCGを参照)

弾道ミサイルはその発射を早期警戒衛星が探知すでばすぐに対応が図られ、ミサイルの上昇、中間、下降のそれぞれの段階で迎撃する仕組みの研究開発が進んでいます。構想どおりに機能する Avangardが実戦配備されれば、それはロシアと敵対する側の国々にとっては脅威となります。米国防総省はこの10月、CNBCに対して「ロシアは実際の証拠に比べて遥かに壮大な成功の主張をする」と述べています。

President Putin announced that Russia was creating new defense systems in response to the United States’ deployment of anti-missile defense systems “both in the US and outside its borders.”

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