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タイムマシン経営の終焉

戦後から1970年代まで「ものづくり日本」の当初は、自動車、トラクター、コンピュータ、電機機器など、あらゆる製品や機器を分解してコピーしたり、改良して、高性能化したりコストダウンして、日本マーケットに適応させて来ました。当時は米国に10〜15年くらい遅れだったので、情報を握っていたところ(総合商社など)が、いち早く日本でのビジネスにできたのです。

First edition cover / Wikipedia
First edition cover / Wikipedia

高度成長期には、テレビ番組やファッション、デザイン、食品など、いろいろな分野の人からも「米国で流行したものを日本でやる」「2番手を目指す」など、よく聞いた台詞ですね(^^)

Yahooをはじめ、ネットビジネスも同じ経過を辿っています。

「タイムマシン経営」は、ソフトバンクの孫正義さんがネットバブルの頃に唱えていたキーワードです。

米国の最先端事例をコピーして日本にすぐに持ってくれば、米国と日本には数年の時差があるのでそれによってあたかもタイムマシンで未来からサービスを持ってきたかのごとく、サービスを成功させることができるというコンセプトです。

  • [jp] もはや、日本でタイムマシン経営を成立させるのは無理か(引用:TechCrunch) 記事削除

「もう日本でタイムマシン経営は無理」という発言は、gumi創業者の國光宏尚氏も公開パネル討論でしています。

昔から日本のオリジナルは、たくさんあったのです。高度成長過程で、価値観がしだいに傾斜(中央集権化)、高尚な文化?は残して映画をはじめ大衆文化などは、低級、くだらない、役に立たない、儲からないとして切り捨てたものが多かったように思います。

世界の多様な文化や、価値観を評価して取り込み昇華しながら、さらなる日本オリジナルを創り出し、発展させてビジネス化する社会的な仕組み(教育を含めたインキュベーション、金融分野、組織の分権化など)にチェンジすべきです。

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