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北朝鮮が過去最大の新型ICBMと新型SLBMを公開

北朝鮮は、朝鮮労働党の創立75年にあわせて、10日午前0時からピョンヤン中心部のキム・イルソン(金日成)広場で軍事パレードを行いました。最後に登場した新型のミサイルは、北朝鮮が米国本土全域を攻撃できると主張するICBM級の「火星15型」より大きく、片側11輪の車両に載せられていました。キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は演説で、「自衛的な戦争抑止力を引き続き強化していく」と述べています。

新型とみられるSLBM=潜水艦発射弾道ミサイル / Dprktoday(Facebook)

軍事専門家は、「北極星4号」と記された新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)にも注目しています。韓国全土と日本の大半が射程内に入り得る戦略兵器となります。北朝鮮は、SLBMをたくさん搭載できる本格的な潜水艦を造っている可能性があります。

新型のICBMミサイルは、かつて米国やソ連が造った超大型ミサイルとサイズ的にはほぼ同じくらいで、世界でも最大級の移動式ICBMとみられます。これまでできなかった複数の弾頭を搭載できるタイプでは、迎撃するのは難しいため、米国に対して一定の核抑止力を持てると見込んでいるのではないかと指摘されています。

兵器としては何度も発射実験を行う必要があるとしたうえで、実際に発射実験を行うかどうかが今後の焦点だと指摘されています。北朝鮮が軍事パレードを行ったのは、おととし9月以来で、米軍などが詳しい分析を進めています。

ICBM=大陸間弾道ミサイル級とみられる新型のミサイル / Dprktoday(Facebook)

キム委員長は、新型コロナウイルスへの対応や水害で、経済が大きな打撃を受けていることについて、「わたしの努力と誠意が足りず、人民が生活の苦しさから抜け出せずにいる」と述べ、時折、目元を拭うしぐさをみせました。そのうえで「人民からの信頼は、命をささげてでも守っていく」と述べ、国民生活を重視する姿勢を強調しました。

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