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再帰的自己改善(RSI)とAIスタートアップ、研究者の思い

ディスカバリー・ループ社(Discovery Loop)は、「私たちの使命は明確です。機械学習、科学、工学における重要な問題を自動的に解決できるAIソリューションを構築することです。工学と科学的発見のスピードを加速させることで、科学技術の恩恵をより迅速に世界に届けることができます」と述べています。Googleのチーフサイエンティストであるジェフ・ディーン(Jeff Dean)氏ほか、3人のAI研究者が退社して米デラウェア州の公益法人(Public Benefit Corporation)を設立、CEOにジェフ・ディーン氏が就任します。

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Discovery Loop Web / discoveryloop.com

ディーン氏と3人の共同創業者たちは、人間の介入をほとんど、あるいは全く必要とせずに自ら改善できるAIの構築を目指しています。再帰的自己改善(RSI)Recursive self-improvement)により、新しいコンピュータハードウェアの設計や新薬の発見、新素材の開発、その他の科学的発見のスピードアップにも役立つとしています。

<なぜディスカバリー・ループ社が必要なのか?>
これまでの科学的発見や機械学習の研究開発は、「仮説を立てる」「実験を実装・実行する」「結果を検証して手法を改良する」というサイクルを人手で行う必要があり、非常に時間と労力がかかるプロセスでした。この「提案・実行・学習・改良」という実験のループ全体をAIと大規模計算基盤によって自動化し、人手では不可能な数千規模の並列実験を可能にすることで、反復にかかる時間を劇的に圧縮することを目指しています。

<主な事業内容と将来の展望>
・機械学習研究の自動化: 自身の技術開発プロセスを自動化することでシステムを最適化し、自らが「最初の顧客」となることを目指します。
・「Grand Challenges」への挑戦: 創薬やクリーンエネルギー、サイバーセキュリティなど、人類社会の重大な課題解決にAIを活用することを目指しています。

The brain trust.
From left Oriol Vinyals · Sanjay Ghemawat · Jeff Dean · Quoc Le / discoveryloop.com

<創業・頭脳集団>
GoogleやGoogle Brainの元中核メンバーである、CEO ジェフ・ディーン(Jeff Dean)、サンジェイ・ゲマワット(Sanjay Ghemawat)、オリオル・ヴィニャルス(Oriol Vinyals)、クオック・レ(Quoc V. Le)という世界的なAI研究者・エンジニア4名が設立しました。ゲマワット氏は、Googleの既存のフレームワークは専門的な研究インフラではなく、大規模な消費者向けアプリ、検索、広告システム向けに調整されていると指摘しています。

なお、Alphabet社は創業時の「出資者」および「クラウドパートナー」として同社を支援します。Googleの CEOスンダー・ピチャイ氏は「ジェフとサンジェイは27年以上にわたり、初期の検索インフラから現代のAI時代を築き上げたニューラルネットワークに至るまで、最も重要な技術革新を推進する上で貢献してくれました」と声明で述べています。「個人的にもジェフとサンジェイと共に仕事ができたことを光栄に思います」と語ります。

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Discovery Loop Logo / discoveryloop.com

ディーン氏は、一般企業のGoogleと異なり公益法人(PBC)として運営され、公共の利益や社会貢献を目的とした営利企業です。汎用人工知能(AGI)を研究するAnthropicOpenAI、その他のAIスタートアップも同様の組織形態を採用しています。

「科学的発見を広く普及させることができれば、世界には多くの良いことがもたらされるだろう」と彼は述べています。「そのためには、必ずしも企業の純粋な経済的利益に合致しない決定を下すこともあるかもしれない」と語っています。

「AIの主な目的は、ホワイトカラーの仕事を自動化することではない」 AIスタートアップの創設者の一人であるリアム・フェドゥス(Liam Fedus)氏は語っています。「主な目的は、科学の進歩を加速させることだ。」と・・・

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