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フンガ・トンガの海底火山が「1,000年に1度の大噴火」

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2022年のフンガ・トンガ噴火は、2022年1月15日に南太平洋、トンガのフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山で発生した海底火山の大規模噴火です。噴火の規模を示す火山爆発指数はVEI6程度と指摘されています。津波を太平洋沿岸の広い範囲で観測しました。フンガ・トンガでは900年から1,000年おきに大規模噴火を起こしており、前回は西暦1,100年頃であることから「1,000年に1度の大噴火」と表現されています。

トンガで巨大な海底噴火 その瞬間の衛星映像 / BBC News

大規模噴火の影響でトンガの首都ヌクアロファがあるトンガタプ島では全島が停電したため、国外との電話・インターネット通信が途絶し、トンガ国内のインターネット通信は完全に接続不能となっています。噴煙で外国軍の偵察機も近づけないこともあり、特に火山の近辺にある約8,000人が住んでいるハアパイ諸島など、トンガ国内の噴火と津波の被害状況は把握できていません。

また、近隣国ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は16日の記者会見で、現地の情報筋によると一部地域の停電が解消し、現地での携帯電話同士の通話も可能となったが、他国との通信手段が遮断され、被害状況の把握が難しいと示したほか、火山灰で水道水が汚染されている可能性があると述べ、支援の必要性を訴えました。

南太平洋の海底ケーブルを運営する会社サザンクロスケーブル(Southern Cross Cable)の担当者によると、トンガとフィジーのスバをつながる全長872kmの海底光ケーブルが破損した可能性が高いため、トンガと外国との通信にはしばらく支障が出ると見られるそうです。海底ケーブルの復旧は数日もしくは数週間がかかると思われるため、通信会社は衛星電話などの代替手段を試しています。

2022年1月15日の大規模噴火を至近距離で調査撮影した動画です。トンガ政府地質調査サービスの公式ホームページがダウンしているため、暫定的にフェイスブックに掲載したとみられます。

東京五輪開会式でトンガ代表の旗手を務めたテコンドー男子のピタ・タウファトフア(Pita Taufatofua)さんが自身のインスタグラムを更新。「愛するトンガのために援助がしたい」と、クラウド・ファンディング(GoFundMe)を立ち上げたことを報告し支援を呼びかけています。

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