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クジラとイルカ問題を巡る世界の論争をテーマに

クジラを巡る世界的論争描く、本格ドキュメンタリー映画 / 佐々木芽生
クジラを巡る世界的論争描く、本格ドキュメンタリー映画 / 佐々木芽生

佐々木芽生(ささき・めぐみ)監督は、30年近くニューヨークに住んでいると「なぜ日本人はクジラを食べるのか?」とよく聞かれるそうです。「日本は大好きだけど、クジラやイルカを捕るのだけは許せない」という人も沢山いるそうです。

米国のメディアは、日本の調査捕鯨船が南氷洋でクジラを捕まえるたびに、揃って批判的な報道を繰り返すばかり。一方、これだけ日本が国際社会から非難されているのに、日本からの有効な反論はさっぱり聞こえてきません。

日本側が主張する「鯨食は日本の食文化」という一言では世界は納得しません。捕鯨の歴史や文化についての情報は皆無。佐々木監督は、ここに問題の大きな原因があると思ったそうです。

朝日新聞の英語記事で、「映画監督、太地のイルカ漁について、よりバランスの取れたドキュメンタリーを計画中」という刺激的なタイトルだったこともあり、3日足らずで4,000を越える「レコメンド」がつくという大反響を呼び、記事のコメント欄や佐々木監督のFacebookには、沢山の英語の書込みが寄せられましたが、ほとんどが否定的なもので、海外の見知らぬ人から個人攻撃とも言えるメッセージが相次いだそうです。環境保護団体シーシェパードのリーダー、ポール・ワトソン氏も記事に対してメッセージを発表。題して「プロパガンダ映画監督 佐々木芽生への返答」です。

週刊NY生活(在米邦人向けの週刊誌)
週刊NY生活(在米邦人向けの週刊誌)

6月13日(土)の「週刊NY生活」に「完成前から環境団体がバッシング 日本人監督の勇気ある挑戦」と題した記事があります。NYマンハッタンで開催したトークイベントの動画(YouTube)も見られます。

佐々木芽生メールマガジン「MEGMAGA」には、「日本の水族館が太地町からイルカ入手を辞めなければ、世界動物園水族館協会(WAZA)から除名するとのニュースと、英語記事の事件は、多くのことを考える良い機会になりました。映画のテーマも、少し深まった気がします」と語っています。
また、「複雑な要素を理解して、はっきりと意見を言って応援してくださる方々が多いことに、大きな勇気を頂きました。そしてどんな妨害にあっても、必ずこの映画を完成して発表することを誓います」と述べています。

2009年のサンダンス映画祭で観客賞、第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞など数々の賞を受けた「ザ・コーヴ(The Cove)」の公開以来、イルカとクジラ漁については何を発信してもバッシングされる可能性があるテーマになっています。1,500万円(制作費の一部)を目標(7月22日)とした クジラ映画のクラウドファンディング応援しています。

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