歌舞伎(かぶき)は、日本固有の演劇で伝統芸能の一つ、2009年9月にユネスコ無形文化遺産に登録されています。歌舞伎という名称の由来は、古語の「傾く(かぶく)」を名詞化した「かぶき」と言われ、派手な衣装や一風変わった異形を好んだり、常軌を逸脱した行動に走ることを指して「かぶき者」と言ったそうです(^^)
歌舞伎の元祖は、「お国」という女性が創始した「かぶき踊」であると言われています。
遊女屋(遊女歌舞伎)で取り入れられ、わずか10年あまりで全国に広まります。
しかし、「遊女歌舞伎」は喧嘩が絶えず、男色の「若衆歌舞伎」とともに江戸幕府により禁止されます。
慶長5年(1600年)の「時慶卿記」によれば、お国が演じていたものは茶屋遊びを描いたエロティックなものであり、お国自身が遊女的な側面を持っていたという可能性も否定できないようです。
歌舞伎は、江戸時代から浮世絵などを通して英語圏へ浸透「Kabuki」「Ninjya」「Geisya」なども、伝統を含めると正しく理解されているとは言えないようです。
英語への借用語も増えていますが、こんな言葉も通用するようです(^^)
- 日本語から英語への借用(Wikipedia)
英語の「Kabuki」については、政治関連ニュースで This is now political kabuki theater.(いまの政治は歌舞伎劇場だ。)などのフレーズや、議会演説で political kabuki(芝居がかった政治)として報道されることがあるようです。歌舞伎が好きなネイティブは、この表現を使わないそうです。
日本の伝統芸能は、難解で理解されにくいのかも知れません。観劇の機会を増やしたり、海外発信を強化するだけではなく、日本人自身も多様性や異文化の理解を深め、積極的に異文化を受け入れるクールジャパン(Cool Japan)にして行くことが必要なのだと思います。
- 英語圏のニュースで歌舞伎という言葉が使われている理由(英語 with Luke)