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カナダ観測史上最高気温49.5度を記録(Lytton, British Columbia)

カナダや米国北西部で記録的な熱波が続くなか、6月29日にカナダのブリティッシュコロンビア州リットン(Lytton)では、カナダの観測史上最高気温49.5度を記録しました。3日連続で最高気温更新となり、暑さが原因とみられる死者が70人に上っています。さらに、7月2日には山火事(Lytton wildfire/Wikipedia)が発生し、強風にあおられ村の大部分が焼失したと伝えられています。

Lytton’s welcome sign(Canada’s Hot Spot)/ Wikipedia

ブリティッシュコロンビア州の警察は、28日以降に70人近くの突然死に対応したと発表しました。多くが高齢者だったということです。警察は、この地域を襲っている記録的熱波が突然死の原因だと述べています。緯度的には樺太の50度線上にあり 49.5度は驚きの気温です。

カナダ環境省の上級気象学者デイヴィッド・フィリップス氏は、「カナダは世界で2番目に寒い国、世界で最も雪の多い国だ」と話し、「寒波や猛吹雪はよく経験するが、このような熱波はあまり話題に上らない。今はドバイの方が涼しいだろう」と述べています。

熱波に見舞われた米国北西部は、米国国立気象局(NWS)によると、オレゴン州ポートランドでは46.1度を、ワシントン州シアトルでは42.2度を記録し、それぞれ1940年代の観測開始以降で最高となっています。いくつかの都市では、住民が冷房の効いた建物内で暑さをしのげるよう、クーリングセンターを開設しています。

専門家は、気候変動の影響で熱波などの異常気象の頻度が増加すると予測しています。

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