コンテンツへスキップ
M1A2 SEP V2

米国が供与したM1エイブラムス戦車(内部公開)と前線部隊への配備

2月4日、ウクライナの戦場情報を公開している NOELREPORTS(ノエルレポート)は公式X(旧:Twitter)において、ウクライナ軍第47機械化旅団所属の M1A1エイブラムス戦車が、ウクライナ東部ドネツクの最大の激戦地であるアウディーイウカ(Avdiivka)の戦線近くに出現したと発表しました。2023年10月にウクライナへ計31両が到着したと伝えられていましたが、その後の動向は定かになっていませんでした。前線に投入されたと思われる映像が公開されるのは初めてです。

M1A1 SA
M1A1 SA Abrams tank in Avdiivka area. Freeze frame from the report of the We-Ukraine TV channel / NOELREPORTS

ウクライナの軍事系メディアである Militarnyi(ミリタルヌイ)は、今回目撃されたM1A1エイブラムス戦車が、米軍の採用している砂漠迷彩を残している状態であることを注目していました。これまで公開されたウクライナの同戦車に関しては、ウクライナ軍の迷彩に変更されていました。ウクライナには、M1A1の近代改修型M1A1SA(Situational Awareness:状況認識型)で、かつFEP(Firepower Enhancement Package:火力強化型)の「M1A1SA/FEP」を31両供与されていますが、M1エイブラムス戦車の追加供与も検討されているようです。

<M1エイブラムス戦車の米国保有台数/Wikipedia>
M1A1/M1A2 – 2,509両(米国陸軍)
M1A2SEPV2 – 1,605両
M1A2SEPV3 – 154両
M1A1SA – 750両
M1(IP)/M1A1/M1A2 – 3,700両(保管状態)

米国主力戦車 M1エイブラムスがどのようなものなのか? 下記YouTube「世界最強の戦車【M1エイブラムスの内部を公開】ついに新型M1E3が開発!/アメリカ軍」が解りやすいです。エイブラムスの名は、開発を推進した人物であり「バルジの戦い」の英雄でもあるクレイトン・エイブラムス大将に由来します。

*世界最強の戦車【M1エイブラムスの内部を公開】ついに新型M1E3が開発!(日本語字幕付)

2023年初め頃に米国は、M1エイブラムス戦車の出荷にかかる時間を大幅に短縮するため、デジタル仕様の M1A2ではなく M1A1モデルを移管することを決定していました。陸軍調達部長のダグ・ブッシュ氏は、戦車本体だけではなく、付属するすべてのパッケージ(弾薬、予備部品、燃料、修理設備など)が重要として、2023年秋口までにウクライナに到着する予定であると述べていました。

ロシア戦車(T-72)の設計上の欠陥: Jack in the BOX(びっくり箱)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください