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Danielle Fong

天才女性科学者 ダニエル・フォン(Danielle Fong)が光エネルギー研究

カナダのハリファックス出身のダニエル・フォン(Danielle Fong / born October 30, 1987)は、12歳で中学校を中退して、州立のダルハウジー大学に入学、17歳でプリンストン大学の大学院へ、プラズマ物理研究室で博士課程に進みます。

Danielle Fong
Danielle A. Fong / Wikipedia

彼女は「学術研究の世界も小学校と同じようにつまらない」と思ったのが理由で博士課程を中退します。

そして、20歳の時にライトセイル・エナジー(Lightsail Energy)というベンチャー企業を知人と創業し、現在は同社の主席科学者Chief Scientistとして働いていました。

<2023年追記:ライトセイル・エナジーは解散しました。>

彼女のアイデアは、「世界中の余剰エネルギーを圧縮空気にして巨大なタンクに保存する」というものです。
この蓄電用タンクを風力発電や太陽光発電装置に接続し、生み出されたエネルギーを電力がもっとも必要とされる時に備え、蓄えておけるようにする──そんな雨水の貯水タンクにも似た蓄電装置の開発と普及を目指しています。
Wired.jpから)

2011年12月には、米経済誌フォーブスが30歳未満の傑出した30人(エネルギー部門)に選出しています。開発中の蓄電システムは、当初の35%程度から、いまでは約70%まで圧縮空気(エネルギー保存)の効率が高まっていると、彼女は説明しています。

蓄電システムのプロジェクトは実用化に成功しませんでした(2018/CBC)

いま、ダニエル氏は次世代エネルギー研究(lightcell)に挑戦しています。

Danielle Fong
Danielle Fong, CEO(lightcell)/ lightcell(Website)

ダニエル氏は、光がほぼ単色であれば、その特定の色に合わせて微調整されたソーラーパネルが驚くべき効率でエネルギーを変換できることに気づきました。彼女の思考の流れは、燃料から熱、熱から光、そして最後に光から電気へ変換されます。彼女はその効率が「60、70、あるいは80パーセント」に達すると見積もっています。興味深いですね。

ダニエル氏は、気候変動に関してパラダイムシフトが必要としています。エネルギー消費を悪徳として捉えるのではなく、美徳として捉えるのです。彼女は、効率的であるだけでなく持続可能な方法で、燃料からエネルギーを利用することに重点を置くことで、人類が罪悪感や環境悪化を伴うことなくエネルギーの生産と消費を加速できる世界への道を切り開きたいと考えています。

「天才女性科学者 ダニエル・フォン(Danielle Fong)が光エネルギー研究」への2件のフィードバック

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      荒江さん、コメントありがとうございます。
      自分の研究を進めるためにベンチャーを選択するところが素晴らしいですね。日本だと大学に残るか、研究所に就職ですが・・・。講演した動画がありますね^^
      Danielle Fong By cutec from United Kingdom
      http://bambuser.com/v/2771732

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