フランス語での原題は「Le Voyage dans la Lune」、英語では「A Trip to the Moon」。日本では「月世界旅行」として知られています。1902年、世界初の職業映画監督と言われるフランスのジョルジュ・メリエスによって脚本・監督されたモノクロ・サイレント映画です。
原案は、ジュール・ヴェルヌの「地球から月へ」「月世界へ行く」の二部作を大幅に簡略化して変更を加えたものです。
後半の月人のエピソードはH・G・ウェルズの「月世界最初の人間」が基になっています。
当時の映画としては、複数のシーンがあり、なおかつ物語があるという、非常に画期的なものです。
また、史上初のSF映画とされ、映画史を語る上で必ず登場する重要な作品の一つです。
110年前の映像、大砲の弾丸で宇宙へ(^^) 想像力の豊かさ、どこか新鮮ですね(^^)
- ジョルジュ・メリエス 月世界旅行(1902) リマスターサウンド付き ノーマル・エンディング・バージョン(MOKOMOKO FUJITA/YouTube)
ジョルジュ・メリエスといえば、先日発表されたアカデミー賞に最多ノミネートとなったマーティン・スコセッシ監督、初の3D映画「ヒューゴの不思議な発明」の中心的な登場人物となっています。映画の中には「月世界旅行」の映像も登場するとのことです(^^)
- 『月世界旅行』(1902)(The Baker Street Bakery)