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CDCの廃水監視システムは、包括的な公衆衛生ツールへ

廃水(下水)を検査すると、症状がなくてもコミュニティ内で循環している感染症の痕跡を検出できます。これらのデータは、コミュニティ内で感染レベルが上昇または低下している可能性があるという早期警告として使用できます。米国CDC(米疾病対策センター)が構築している「国家廃水監視システム (NWSS)」が非常に分かりやすく説明されています。新型コロナウイルスなどのウイルス感染症に対する強力な公衆衛生ツールになります。

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CDC’s National Wastewater Surveillance System (NWSS) program collects and displays wastewater data from communities across the United States. / CDC

National Wastewater Surveillance System (NWSS) は、全米の廃水を通じて感染症を監視するための公衆衛生インフラを提供します。廃水監視データを基に、地方の公衆衛生機関が感染傾向を早期に特定できます。また、予防活動を最も必要な場所に向けて、病気の蔓延に関する洞察を提供します。

保健局やコミュニティのリーダー、そして個人は廃水監視データを使用して、コミュニティを保護するための最善の方法について判断を下すことができます。現在は、COVID-19(新型コロナウイルス)インフルエンザA型RSウイルスエムポックス(旧名称:サル痘) の廃水監視データが公開されています。CDCの解りやすい情報公開についても参考になります。

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Wastewater Monitoring – How Does It Work? / CDC

<廃水モニタリングの仕組み>
1. 特定の感染症(COVID-19など)にかかっている人は、症状がなくてもトイレやシャワーの使用し、手洗いや衣類の洗濯の際に、ウイルスや細菌の一部を排出する可能性があります。

2. これらのウイルスや細菌の破片は、トイレ、シンク、シャワー、その他の排水口から下水道を通って移動します。

3. 廃水を処理する前に、廃水処理業者はサンプルを採取して研究所に送ります。

4. 研究所では下水サンプルを検査して、地域に蔓延しているさまざまな種類の感染症を検出して報告します。この情報は廃棄物が下水道に流入してから、わずか5~7日で入手できます。

5.公衆衛生当局は、廃水データを活用して地域社会における疾病の傾向をより深く理解し、感染を予防する方法についての指針を提供したり、検査やワクチン接種の選択肢を増やしたりするなどの決定を下します。

2020年2月に、「日本版の疾病対策予防センター(Japan-CDC)」が必須だとする記事を投稿しましたが、いまや包括的な公衆衛生機関(組織)が必要な時代です。この組織は信頼できる情報を、国民に簡潔に分かりやすく、迅速に提供する義務を負います。

日本版の疾病対策予防センター(Japan-CDC)が必須の時代


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